ホ・オポノポノ（Ho‘oponopono）は、

ハワイ語で「正しくする」「元に戻す」という意味。

古代ハワイでは、家族や部族の間で問題が起きたとき、

みんなで集まって語り合い、涙し、祈り、赦し合う

という儀式が行われていました。

これはまさに「心の洗濯」。

争いや誤解を癒し、調和のある状態へと

戻すためのセレモニーだったのです。

この考え方には、

「個人の心の平和が、

家族の調和につながり、

社会や自然との調和へと
広がっていく」

という、ハワイ独特の宇宙観が込められています。

２）現代版ホ・オポノポノは

「自分でできる癒しの方法」

時代とともに家族構造が変化し、

1970年代にはハワイのスピリチュアル
指導者モーナ・シメオナさんが、

個人で行えるホ・オポノポノを提唱しました。

「現実に起きていることは、

すべて自分の内側の記憶
（潜在意識）から生まれている」

つまり、外の世界を変えたいなら、

まず自分の内面をクリーニング
する必要があるということ。

この方法は、誰かを責めたり、
変えようとするのではなく、

「自分の中の記憶」を癒すことで、

現実そのものが変わっていく


というものなんです。

３）「３つの自己」を

　　理解することがカギ

ホ・オポノポノでは、

人間の内面は３つの自己で構成されている

と考えられています。


• ウハネ（顕在意識）
理性や判断を司る「大人のわたし」。
日常の思考を担う。

• ウニヒピリ（潜在意識）
感情や記憶、トラウマを抱える「内なる子ども」。
最も癒しを必要とする存在。



• アウマクア（超意識）
高次の自己。
神聖な存在とつながる魂のガイド。

この３つが調和すると、

人は「ゼロの状態＝神聖な自分」
に戻れると言われています。

ホ・オポノポノは、
この３つの自己をつなぎ直すための
プロセスでもあるんですね。

４）４つの言葉は「魔法」

　　　じゃなくて「対話」

「ありがとう」

「ごめんなさい」

「許してください」

「愛しています」



この４つの言葉には
とても深い意味があります。

それは、自分の中にある
傷ついた部分との対話。

誰かを変えるためではなく、

自分の内側をクリーニングする
ための言霊なんです。

たとえば、怒りや不安を感じたとき、

「この感情を見せてくれてありがとう」
と潜在意識に語りかける。

そして４つの言葉を唱えることで、

その記憶を手放し、
癒していく。

まるで、心の中の小さな子どもに
優しく話しかけるような感覚です。

５）今この瞬間から

「わたし」を選び直せる

ホ・オポノポオノが教えてくれるのは、

「人生はいつでも選び直せる」
ということ。

過去の記憶や思い込みに縛られていても、

今この瞬間から
「ありがとう」と言うことで、

すべてが変わり始める。

ハワイの聖地の守り人はこう語ったそうです

「過去も未来もない。
あるのは“今”だけなんだよ」


この言葉には、深い癒しの力があります。


おこっていない未来を
憂うことも
過ぎ去った過去に
縛られることも
どちらも必要ないのです。

ホ・オポノポノは、

誰かを変えるメソッドではなく、

自分自身に還る道。

迷っていても、傷ついていても、

「ありがとう」の一歩から、
人生は再創造できるのです。